神職が着用する袴の色は「白」「浅黄[あさぎ](=水色)」「紫」の3色で、白と紫には「紋」が入ったものもあります。神職はその身分(級)によって袴の色が定められています。特級は白に白の紋入、一級は紫に白の紋入、二級上は紫に薄紫の紋入、二級は紫、三級は浅黄の袴を着用します。また、白は無垢な色で、遜った様を表し、神職の基本の色と言っても過言ではありません。そこで身分の上下など一切関係ない時には白を着用します。祭りの中で白を用いるもので「斎服[さいふく]」という装束を着ける事がありますが、これも身分を必要としない祭りで使用されますし、教養を高める時や勉学に勤しむ時には白を用います。
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